初めて買った車はツードアのさほど大きくない車でした。でも、私は夫婦で北海道、本州、九州、四国をこの車で旅しました。
若くて、給料もさほどではなかったですし、これから先の事を考えて貯金はしたいと思うと、安い宿しか泊まれません。そこで考えついた究極の倹約旅行は、車さえあれば、なんとかなる旅行だったのです。
先ず、簡単に張ることの出来るテントと、寝袋、カセットコンロなど、必要最小限のキャンプ道具を揃えました。そうです。キャンプしながら旅行したのです。オートキャンプ場は結構費用がかかりますが、無料のキャンプ場も有ります。学校などの団体向けのキャンプ場だと、大きなバンガローに二人だけ、と言うこともありました。
しかし、すべてキャンプでは無く、所々に公共の宿を組み込みます。と言うのは、キャンプが三日も続くと、洗濯物がたまりますし、疲れもたまり、やはり寝心地のいい布団で眠りたくなります。
車なので、バスや列車の時間に縛られることなく、道さえあれば行きたいところに行けるのです。地方に行くと、1時間に1本、或いは1日に数本しか便が無いところも有ります。宿も、テントを張れる所も見つからないときでも、ちょっと窮屈では有りますが、車の中でシートを倒して眠れました。中が見えにくいように濃い色のスモークフィルムを貼りました。カーフィルム専門店でスモークフィルムの色の相談をしてきました。薄い色から濃い色までスモークフィルムは多色なんですね。
車は自由な旅の最強アイテムなのです。